『日本国召喚 五 新世界大戦』発売日

どうも、おはこんばんちは。髙松です。

なんとまぁ第5巻の発売ですよ。びっくりですね。
私もこんなに長く続く作品を担当するのは初めてで、ファンの皆さんの応援が嬉しくもあり、その反面重責にいささか及び腰となっております。

なんと今回はCMまで制作されましたよ!

しかもこれ、流れてます! 地上波で!(最後のキャッチは尺の都合でカットされてますが)
すげえ! ナレーション稲田徹さんだ !!! 俺は夢でも見てるんじゃねえか !?
ここまで頑張ってきた甲斐がありました !!! みのろうさんともめっちゃ喜んでます!

さておき、発売と同時に『パル・キマイラ』の三面図(設定資料って言ってたっけ……?)を公開するお約束だったので、toi8さんと高野さんにお渡ししたラフ絵をアップします。


上から順に、側面・上面・底面です。
完成稿では艦橋の形状がちょっとアレンジされたので、そこは第5巻のカバーを参考にしてください。こっちはプロトタイプ、完成稿が正義です。
なんでこんなに艦橋を低く抑えたかっていうと、ひとえに「風の抵抗」です。
んでアトラタテス砲が当たってもシャレになりませんからね。そういう都合でこの形状を想定してました。

アトラタテス砲の基数を「6基」から上面3基・底面3基に変更してます。
ワイバーンや風竜に、下に潜られても厄介ですからね。
これも風の影響を受けにくいように、普通のCIWSみたいな形状じゃなくて、装甲表層に埋め込む形にしてます。
あとは「描いてないけど実は搭載してるよ」っていうのがあって……それは先のお楽しみです。

下記ネタバレ注意。

毎度のことなんですが、もう艦名をことごとく変更してます。
みのろうさんと相談して「連載中は適当にしておいて、あとで変えましょう」という前提で動いているからです。つまりは固有名詞の設定も私の仕事なわけですが。

で、グラ・バルカス艦はなんとなくわかると思いますので置いといて、ミリシアル艦をいくつか説明しとこうかと。
まず「マーキュリー級魔導戦艦」ですが、マーキュリーっつったら「水星」ですよね。
「星の名前だからグラ・バルカス帝国なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、もう1つ意味があります。
「水銀」です。ご存じの方も多いでしょうね。
今のところ、グラ・バルカス帝国艦に太陽系の正式名称を与えるつもりはありません。
イメージが地球と近くなっちゃうんで。何より本作で「太陽」といえば、日本のことですからね。

ミリシアル艦の細かいところも見てみましょう。
『ログケー』はギリシャ語の「槍」の意味で、かの有名な「ロンギヌス」の元となりました(wikiの「聖槍」の項目にもっと詳しいことが書いてあります)。
「槍」を意味するログケーからロンギヌスという人物名が設定され、彼が持っていた槍を指して「ロンギヌスの槍」と呼称されるようになったわけですが、要するに「槍の槍」みたいな感じで変ですね。
『ティソン』は有名なんでご存じでしょう、中世スペインの英雄シッドの「炎の剣」です。
『ベガルタ』も有名ですね。ケルト神話のディルムッド・オディナの剣の1本。
『カレドヴルフ』は「エクスカリバー」のウェールズ読み、あの剣は異称がたくさんあって困らないですね(笑)。アイルランド読みの「カラドボルグ」は多分使わないと思いますが、まだわかりません。もしかしたら使うかも。
小型艦『モノウ』『テムズ』はイギリスの川の名前、『イー』もだったと思います。
空母は弓から取った気がします。『シェキナー』はケルビムの弓だったかな。あんまり聖書から採用したくなかったんですけどね。アーサー王伝説がそもそもキリスト教に染まった神話なんで今更です。
「ロデオス級航空母艦」はギリシャ語で「バラ色」を意味する言葉「ロデオス」から取っていて、要は「ロジウム」のことです。レアメタルかつ貴金属類に該当するということで、高級感漂いますね。性能はアレとして。
このロデオス級を双胴艦にしたのは私のアイディアで、みのろうさんには内緒で高野さんにデザインを起こしていただきました。
みのろうさんに確認してもらったら、「この空母のSF感はいいですね!」と大絶賛していただいてホッとしました。あんまり悪戯するもんではないですが、こうやってアイディアを採用してもらえると嬉しいですね。今後もほどほどに悪巧みしていきます。

ムーの艦級について一応触れておきましょうか。
ラ・ヴァニア:「キャッスルヴァニア」から取りました(遠回しに「トランシルヴァニア」が元と言えなくもない)。関係ないですけど「ヴァニア」は元々「都市」って意味らしいですね。
ラ・コスタ:「コスタ・デル・ソル」から取りました。大阪にあるレストランやラブホテルと名前がカブりましたが偶然です。
ラ・デルタ:「三角州」の意味。
ラ・グリスタ:「コスタ」からの造語。
ラ・ホトス:「ホトトギス」を縮めた造語。
ラ・シキベ:「岸辺」姓から文字をひっくり返しました。
ラ・モーグ:「モーグ」人名ですが特定の人物ではないです。
基準は「地球っぽさ」。実際ありそうな響きを日本語とスペイン語の間から選んでます。
ムー大陸の地理的に(1万2千年前の南米に国はなかったかと思いますが。アンデス文明? そんなものは知らん)。
まぁ響きをカタカナに直したら日本語っぽくなる場合があるのは、地球でもよくある(有名なところで「エロマンガ島」とか)ことなので、その辺あんまり気にせず。
カサミ含め、ムーの中でこれらの単語が地名あるいは人名に該当するかどうかは、私のほうでは決めてないです。みのろうさんに任せますw

そういや全然関係ないですが、「カバル」って名前、アーサー王の猟犬の名前なんですね。
偶然だと思いますけど。

他になんか思い出したらまた書きます。
それじゃ。

3 thoughts on “『日本国召喚 五 新世界大戦』発売日

  1. 匿名

    ご存知とは思いますが……
    ギリシア語では γ(g)は同じく軟口蓋で調音される κ−γ(/k/−/g/)の前だと n(発音は /ŋ/) になります
    aggelos は angelos /ˈaŋˌgelos/ でアンゲロスと読むみたいな。
    なので λόγχη は lógkhē ログケーではなく lonkhē /ˈloŋˌkʰɛː/ ロンケーと読むのが普通です。

    返信
  2. 匿名

    ごめんなさい、文字るために元にしただけなので何も間違ってないですね……。
    勘違いして書き込みしてしまいました。
    申し訳ありませんでした。

    返信
    1. Ryoji Takamatsu 投稿作成者

      いえいえ、気にしておりませんよー。
      『アーサー王神話大事典』(原書房)にも「ログケー」と書かれていたので、そこから採用したのが元です。
      発音の正確性については、日本語で表記する際はあんまり気にしてても仕方ないなと思います。
      「ヴが消える」騒動もそうですが、日本人に海外の発音を浸透させるほうが無理あるんじゃないかと。
      私も正確なほうが好きなんですけど、まぁフィクションなんでゆるく考えていきましょう。

      返信

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